2024年12月25日、アゼルバイジャン航空8243便がカザフスタンにて墜落する事故が発生しました。乗員乗客67名中38名が亡くなる痛ましい状況となり、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

航空機は世界で最も安全な乗り物と言われることがあります。アメリカの国家運輸安全委員会 (NTSB) の行った調査では、航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%であり、米国内で自動車に乗って死亡事故に遭遇する確率0.03%と比較すると、その33分の1以下の確率となります。一方、ひとたび事故が発生すると、自動車と比べて多くの人々の脳裏に焼き付いてしまい、どうしても危険な乗り物という印象が紐づいてしまいます。しかしながら、ライト兄弟の初飛行から約120年を経て、航空機は非常に安全な乗り物に進化しました。特に旅客機の安全性はここ数十年で向上し、今回の墜落事故でも、約半数の人々が命を取り留めることができました。

航空機事故の原因について、航空事故を専門に追跡する planecrashinfo.com が1950年から2004年までに発生した民間航空事故2147件を元に作った統計によりますと、事故原因の内訳にて最も多かったのは、ヒューマンエラー(人為的要因)でした。そして、今回のアゼルバイジャン航空の事故原因として有力視されている撃墜説については5番目に多い状況となっています。

37% – 操縦ミス
33% – 原因不明
13% – 機械的故障
7% – 天候
5% – 破壊行為(爆破、ハイジャック、撃墜など)

※出典:Wikipedia

既に事故調査が始まっていますが、いろいろな説が飛び交う状況につき、正式な事故調査結果を待ちたいと思います。