明後日より大型連休(GW)がスタートします。長い人で4/29~5/7までの9連休のパターンもあり得ると聞いており、新型コロナウイルスが落ち着いた状況より、数年ぶりに海外旅行を楽しむ人も増えるのではないでしょうか。
しかし、先の記事にて記載したように、空港スタッフの人手不足は旅客需要の高まりに伴い深刻化しています。
そのため、3月以降の土日の羽田空港や福岡空港などの主要空港では、手荷物検査場を中心に混雑している状況です。そのため、GW期間中は前例のないほどの激しい混雑が見込まれます。私自身も連休中は国内旅行を楽しむ予定につき、羽田空港発着便を利用予定です。
そのため、今回の記事では混雑する空の旅をどう乗り切ればよいのか、年間50回以上飛行機を利用する私の体験談も交えテクニックを紹介します。
①自宅出発前にカバンの荷物を整理しておく
空港や機内での混雑対策は自宅から始まります。空港の手荷物検査場や搭乗時の機内通路には行列ができているので、慌てずに必要なものを取り出せるよう、予めカバンの中身を整理し、取り出す必要のある物をポケット等に入れておくと便利です。
- 手荷物検査場にて取り出す物:PC、タブレット、スマートフォン、ペットボトル、水筒
- 機内にて取り出す物:本、タブレット、イヤフォンやヘッドフォン、等
手荷物検査場に関しては、最近はスマートレーンということで、PCやペットボトルを入れたまま検査できる装置を導入しているケースもありますが、予め取り出しに備えておくことに越したことはないでしょう。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/smartsecurity/
また、機内で取り出したい物は、荷物棚にカバンを入れる直前に準備するケースが多いと思われるため、テキパキと対応できるよう決めたポケット等に入れておくことは必須です。
②エアラインアプリの設定やコンテンツをダウンロードしておく
ANA、JAL共に機内では無料Wifiを提供しています。しかし、利用時には自社アプリが必要となる一方、機内でアプリのダウンロードは出来ません。そのため、自宅で予めアプリをダウンロードし、必要な設定を済ませておくことをお勧めします。
- エアライン提供のアプリをインストール
- マイレージプログラム情報をアプリに設定
- 必要に応じて搭乗券をスマホにダウンロード(iPhoneのPassbook、等)
- 機内で楽しむコンテンツをダウンロード(機内誌、等) ※ANAの場合
「空港に着いてからやろう・・・」と思っていると、空港到着後の混雑に巻き込まれてしまい、上記を対応する時間が無かったというケースが想定されます。また、多くの人が空港のフリーWifiに接続するため、場所によっては自分自身は接続できないケースや通信速度が極端に遅いケースも想定されることから、ゆっくりと作業のできる自宅にて済ませておくことをお勧めします。
③自宅から羽田空港までの移動は列車を利用すべし(自家用車はNG)
大荷物の旅行者や子供のいる家庭は自家用車にて羽田空港へ移動するケースが見られますが、GW期間中は早朝より混雑が発生し満車となる可能性が高いです。羽田空港の駐車場は一部の区画において予約システムを採用していますが、予約が取れなかった場合は早い者勝ちになります。そのため、せっかくの旅行で一か八かと賭けをするのは得策ではありません。
※羽田空港の公式駐車場混雑状況
https://tokyo-haneda.com/access/parking/index.html
そのため、駐車場予約を持っていない方は、確実な列車(京急線・東京モノレール線)利用がおすすめです。
一方、リムジンバスを利用して羽田空港へ移動を考えている方もいるかと思われますが、GW期間中は中央道や東名高速から伸びた渋滞が首都高へ繋がるケースがあります。その渋滞に巻き込まれた場合、羽田空港への到着が遅れることで、予約便への搭乗に間に合わないケースがあります。そのため、連休中のリムジンバス利用は早朝・深夜時間帯以外は避けるのもアリと考えます。(リムジンバスの走行ルート次第)
④羽田空港第二ターミナルのエスカレータは中央ではなく両側を利用すべし(中央エスカレータNG)
羽田空港第二ターミナルを使用するANAやエアドゥを利用する場合、列車にて到着すると多くの人が中央部のエスカレータを利用しています。しかし、このエスカレータは、京急線+東京モノレール線の両方の客のほぼ全員分を出発ロビーへ運んでおり、慢性的な混雑に見舞われています。
羽田空港ホームページより。中央部のエスカレータ(オレンジ色の×印)は混雑が激しい。
利用者の少ない平日昼間でさえ長い列ができている状況です。コロナ前はこの列に係員が常駐し、左右の別のエスカレータへ誘導せざるを得ない状況もありました。そのため、GWはこのエスカレータに並ぶのではなく、左右のエスカレータを使用することをお勧めします。
⑤エアラインが提供する手荷物検査場混雑状況のウェブサイトを活用する
ANAでは手荷物検査場の混雑状況を下記のウェブサイトにて公開・更新しています。空港に到着する直前に列車内で搭乗口と空いている手荷物検査場を確認し、そこを目指すよう移動することをお勧めします。
https://ana-app.vacanservice.com/?lang=ja
以上、5つを厳選して解説しました。
残念ながら、混雑を回避することは出来ません。なぜなら、多くの人が旅行に出かけるため、”いつも空いている手荷物検査場”などの穴場は存在しないためです。一か八かのテクニックよりも、確実に発生しうる場面に対する回避策(テクニック)をお伝えする方が得策と考えました。
連休中はどこも混んでいる状況でありつつもせっかくの旅行を楽しめるよう、コントロールできる自分自身の行動に余裕を持たせ、多少の混雑に対しても「やっぱり混んでいるな~」程度で対応できるよう準備を怠らずにいきたいものです。(以上)