2024年12月12日、韓国の大韓航空は、同じく韓国のアシアナ航空の株式の約6割を取得したことを発表しました。この結果、大韓航空がアシアナ航空の筆頭株主となり、今後は大韓航空の子会社として運航が継続されつつも、徐々に大韓航空ブランドへと生まれ変わることになります。本日時点ではアシアナ航空ウェブサイトの日本語ページ上には、大韓航空のキーワードは登場していませんが、ゆくゆくはウエブサイトを含めて統合が進む見込みです。

マイレージプログラムについて

アシアナ航空は自社のマイレージプログラム”アシアナクラブ”を運営していますが、大韓航空も自社のマイレージプログラム”スカイパス”を運営しています。そのため、ゆくゆくは両社のマイレージプログラムの統合が実施されると思われます。そして、アライアンス(航空連合)についても、アシアナ航空はスターアライアンスに所属しており、大韓航空はスカイチームであることから、両社は別々の航空連合となります。こちらも、大韓航空のスカイチーム陣営にアシアナ航空が吸収されることが想定されます。

保有機体

アシアナ航空 HPより引用

アシアナ航空と大韓航空の保有機体に差があることから、今後、両社の機体がどちらに集約されるのか注目です。航空会社の合併により機種数が増えすぎてしまい、整備コストや運航コストが増大し、航空会社の経営を圧迫した事例はいくつかあるためです。

機体名称アシアナ航空大韓航空
A380-800保有保有
B777-300ER無し保有(順次退役?)
A350-900保有保有予定(発注済)
B787無し保有(保有継続?)
A321neo保有保有
B737MAX無し保有

今後も隣国のエアラインの動向から目が離せません。