2024年1月2日、羽田空港にて海上保安庁のDHC-8-Q300型機と日本航空JL516便のA350-900型機が衝突する事故が起こってしまいました。海上保安庁機には6名が搭乗していましたが、5名が亡くなっています。一方のJAL機には乗員乗客379名が搭乗していましたが、亡くなった方はいませんでした。海外のニュースでは、JAL機に死者が出なかったことを奇跡として報じているものもあり、時間が経つにつれて、今回の事故の悲惨さと同時に多くの命が助かったことが世界中に伝わりました。

私自身、これまでに航空機には数百回搭乗しましたが、現時点で航空機事故に遭ったことはありません。しかしながら、いつ事故に巻き込まれてしまうか分からないため、航空機に搭乗する時には以下のことを心掛けています。あくまでも個人の見解につき、推奨しているわけではありません。しかしながら、自分の身は自分で守る必要があることも、今回の事故やいくつかの災害から感じており、皆様の参考になれば幸いと思い記事にしました。


離着陸時には靴を履くこと

急に避難が必要となるケースを想定し、私は事故発生確率の高い離着陸時には靴は履いておくようにしています。いくつかの航空会社では、機内で放映される安全ビデオでアナウンスしている場合もあります。過去の航空機事故では、客室乗務員の方が航空会社から支給されたサンダルが航空機事故の際に脱げてしまい、破片が散乱する事故機から退避する際の支障になったことがあり、事故の衝撃で靴が脱げてしまった場合、足を負傷するだけではなく避難が遅れる可能性があります。それを防ぐためにも、離着陸時には靴を履くようにしています。

ビジネスクラスなどの上級席においてはスリッパが支給されますが、私自身は離陸後のシートベルト着用サインの消灯後に履き替えてリラックスするようにしています。


窓のシェードを上げること

窓のシェードを上げておくことで、外の景色が良く見えます。靴の件と同様に、いくつかの航空会社では、機内で放映される安全ビデオでアナウンスしている場合や客室乗務員からシェードを上げるように指示される場合もあります。今回の事故映像からは、ほとんどのシェードが上げられていたように思われました。これは夜間の着陸ということで、太陽の眩しさが無かったためと思われます。一方、シェードを上げておいたことで、機外で起こった火災の様子が客室乗務員によく見え確認しやすかったと思われます。そのため、機外の様子を確認するために、私は離着陸時にはシェードを上げるようにしています。


座席にしっかりと腰かけること

私は離着陸時には、頭をヘッドレストにつけ、背中も座席背もたれにつけるようにし、万が一離着陸時に事故が発生したとしても、座席が私の身体を受け止めてもらえるような姿勢になることを心がけています。さすがに「離着陸時にはしっかりと椅子に腰かけるように」とのアナウンスは記憶にありませんが、離着陸時にはリクライニングやフットレストを定位置に戻すように指示されているので、正しい姿勢で離着陸時には過ごすように促しているものと思われます。(リクライニングやフットレストが展開することで、緊急脱出の妨げになることを防止する効果も、機内でアナウンスされています)


基本動作としては、機内で放映される安全ビデオおよび緊急時には客室乗務員の指示に従うことが最優先されますが、私自身が心掛けていることを3点ご紹介しました。

引き続き、空の安全を願っております。