日本航空(JAL)は2024年3月21日、エアバス社とボーイング社から計42機の旅客機を導入すると発表しました。具体的には、エアバス機はA350-900を21機とA321neoを11機、ボーイング機は787-9が10機です。A350-900の20機と787-9全機は国際線向けで、JAL初導入のA321neoは国内線に投入される予定です。


B767型機の後継機種はA321neo型機に決定

出典:JAL

JALがB767-300ER型機を初導入したのは2003年6月23日であり、早20年が経過します。その時点では、ER型機ではないB767-300型機の運航実施されていたものの、B767-300ER型機は比較的新しい機体が多かったため、今日ではER型機が国内線の循環線に就航しています。しかし、B767シリーズの後継機種選定は一筋縄ではいきませんでした。ANAを含めたB787-3型機の開発中止やボーイング社によるNMA(New Middle Airplane)の開発先送りにより、ボーイング社による公式の後継機種が発表されないまま、今日まで来てしまいました。その結果、先行してANAはB787-8型機を後継機種として国内線へ多く導入を行いました。そして、今回JALはA321neo型機の導入を発表しました。ANA側は機体サイズが大型化する一方、JAL側はダウンサイジングとなります。この点については、JALは日本国内の人口減少を挙げています。


A350-900型機の国際線進出

出典:JAL

A350-900型機の20機発注により、いよいよ国際線への導入が進むことになります。もともと、A350-900型機はB777シリーズの後継機種として発注されており、国際線への導入はある程度予想されたものでした。そのため、今回の発注により、現在はB787シリーズにて運行されている路線がA350-900型機に置き換わる可能性が想定されます。また、既にニューヨーク線に導入済みのA350-1000型機の共に、需要に合わせて、同一路線にて時間帯を変えて、両機を利用することも想定されます。いずれにしても、評判の良いA350シリーズということで期待が高まります。


筆者自身、国内線と国際線に新機材が次々に導入されることとなり、非常に楽しみにしています。JALによる空の旅はいっそう快適なものになりそうですね。