2024年03月21日、JALは次の通り、多数の機材を発注しました。A350-900型機×21機、A321neo×11機、ボーイング787-9型機×10機です。その結果、JALの機材ラインナップは次の通りとなります。【現在】・【2030年】・【筆者予想】の3パターンに分けました。
2024年現在 | 2030年 | 筆者予想 | |
大型機 | B777-300ER A350-1000 A350-900 | A350-1000 A350-900 | A350-1000 A350-900 |
中型機 | B787-9 B787-8 B767-300ER | B787-9 B787-8 | B787-9 B787-8 |
小型機 | B737-800 | A321neo B737-8 | A321neo A320neo(未発注) B737-8 |
リージョナル | E190 E170 | E190 E170 | A220(未発注) |
B787-9型機とA350-900型機はどう使い分けるのか?
このラインナップにて注目すべきなのは、B787-9型機とA350-900型機の使い分けについてです。どちらも国際線で運行するには十分な航続距離とキャパシティを持ち合わせています。欧米路線へはもちろんのこと、アジア路線での活用も可能です。一方で、両機材はキャラクターがかぶっており、今後の使い分けが気になるところです。筆者予想としては、欧米路線への投入はA350-1000/A350-900型機が中心となり、アジア路線はB787-9型機が中心となります。そして、余剰となったB787-8型機は国内線への転用となります。
上記の使い分けの理由としては、B777-300ER型機の後継機種として今後はA350-1000型機が活躍する欧米路線では、同型機の補完としてA350-900型機を活用できるためです。需要に応じて同一路線において、1便目はA350-1000型機を使用し、2便目はA350-900型機を使用することで、現地の発着空港のオペレーション効率化にも繋がります。また、B787-9型機は2015年7月1日に初就航し、早8年目となりました。そのため、A350-1000型機と機内内装を合わせるうえで、欧米路線への新機材のA350-900型機の投入は自然な流れです。
B787-9型機はZIP AIRへ移籍?
現在、ZIP AIRではB787-8型機を運行しています。しかしながら、搭乗率は好調に推移しており、路線網は拡大を続けています。また、昨今の円安を受けて日本人にとっては海外旅行は高嶺の花になりつつある状況から、今後は長距離LCCの需要が高まることが見込まれています。よって、B787-9型機の新規発注に合わせ、初期に導入したB787-9型機の機内リニューアルに合わせ、ZIP AIRへの移籍も予想されます。
いずれにしても、JALの新機材導入が楽しみですね。